2007年07月10日

身体障害者手帳の活用

 誰でも健康な体でいられたら、それに越したことはありません。しかし、高齢化社会が進み、また、高度医療を施した結果、助かった生命に障害が残ってしまうこともあります。そのような結果になった場合、不幸を嘆きたくなる気持ちはよくわかります。それよりも、受けられる福祉制度は積極的に利用して、前向きに生きていく努力をしたいと、これは自分自身の願いでもあります。

 私が身体障害者手帳の等級変更を希望した理由は、「身体障害者駐車禁止除外指定車」の申請をするためだったのです。これは、所有する車のナンバーを印刷してパウチ(カバー)して、ステッカーとして交付されます。
これを車のフロントガラスに面して内側から掲示しておくと、駐車禁止の標識がある場所でも車を止めることができるのです。もちろん、ステッカーの使用は、まわりの交通事情など常識をわきまえて行うことが大切です。また、これは「公文書」に値しますので、取扱には十分気をつける必要があります。

 駐車ステッカーの交付手続きは、都道府県の福祉協会へ郵送してもできますが、管轄の警察でも手続きをすることができます。手続きのためには、住民票・運転免許証・身体障害者手帳・車検証・印鑑そして車庫証明になるもの(軽自動車は車が車庫に止まっている写真2方向)が必要になります。詳しくは、管轄の福祉協会か警察へ照会してください。

 ここで手数料に興味深いものがあります。福祉協会で手続きをする場合、いくらかの手数料がかかる(ところによって金額が違います)のですが、警察の交通課ですると無料になるのです。ステッカーの更新は3年ごとです。私は昨年秋に更新したときは警察へ出向き、手数料が無料と聞いて驚きました。なぜ警察だと無料なのか、その理由は調べた限りではわかりません。

 そのほか、高速道路などの有料道路の通行料が半額になるという制度もあります。以前は、チケット制でしたが、いまでは身体障害者手帳の備考欄に車の番号を記載してもらい、それを料金清算のときに提示すると半額になるのです。これは2年ごとの更新で、市役所の福祉担当窓口で無料でできます。

 そのほか、映画館やイベント会場の入場券の割引があるところもあります。また、公共施設やスーパーの駐車場の車椅子マークがついているスペースにも優先して止めることができます。
 もちろん、障害者が外出すること自体、大変な労力がいることです。いくら制度を利用したくても外出できる状況にない人もいて、絵に描いた餅になってしまうこともあります。いまの私もそれに近い状況にいます。それでも、いろいろな制度を知っておくとなにかの役に立つのではと思いたいのです。


posted by 障害者手帳 at 23:27| 身体障害者手帳

2007年07月09日

身体障害者手帳の等級の変更

「身体障害者手帳」は交付されたときに1級〜6級のうち、その人の障害の程度に応じて等級がつけられます。しかし、それは永久的なものではありません。障害の程度に変化があったときや、新たに別の障害が加わった場合、等級変更の対象になるのです。私も等級変更をした経験があります。

 私は平成元年8月に「2種5級」の認定を受けました。しかし、その後症状が進み、平成5年6月に「2種4級」に変更するための手続きをすることにしました。

 身体障害者手帳の変更手続きに必要なものは以下になります。まず、「指定医師の診断書」です。これは、自分が最初に治療を受けた医療機関でなくても、地元の医療機関でも受診できます。その医療機関では、市役所の福祉担当からもらった所定の用紙に、必要な事項を書き込まれます。私は、股関節の手術をしていますので、レントゲン写真も重要な書類になりました。
ちなみに、そのときに医療機関で支払った費用は4,000円で全額自己負担でした。しかし、行政によっては非課税世帯などを対象に、公費負担をしているところがありますので、だめで元々、申請窓口で担当者に聞いてみることです。

次に必要なものは、本人の顔写真です。サイズは行政によって違ってきますので、少し大きめのものを用意するといいでしょう。これは、公的な「身分証明書」になりますので、スナップ写真ではなく、きちんとした証明写真にしたほうがいいと思います。いまは、無人の証明写真所で撮影した写真も性能がよくなっていますので、上手に利用するといいでしょう。

そして、手持ちの身体障害者手帳と印鑑が必要です。これらのものを揃えて、市役所の福祉担当窓口へ提出します。身体障害者手帳は住所地のある「都道府県」から交付されます。手元に新しい手帳が届くまで、特に問題がなければだいたい1カ月ほどだと思います。

「身体障害者手帳」の等級は、それぞれの障害を合計した数値に合致する等級になります。一昔前なら、いちばん重い障害のみが該当する等級にしていたのですが、いまでは複数の障害を合計することができるように変わりました。
しかし、1級はいちばん重いのですから、それに新たな障害が加わってもそれ以上の等級がありません。これは、リフトバスを利用するときの事故で、より重度になった人の補償で問題になりました。彼女には、入院費用の補償はされたものの後遺障害に対する補償はなかったとテレビニュースで知りました。

身体障害者手帳に限らずいろいろな制度がありますが、どんなケースでも「補償の谷間」「福祉の谷間」は存在するのです。

posted by 障害者手帳 at 20:16| 身体障害者手帳

2007年07月08日

身体障害者手帳と自動車に関わる税金

「障害者手帳」を所持することにより、障害によっては、毎年納める「自動車税」と、車を購入したときに納める「自動車取得税」が減免対象になるケースがあります。ところが、そういった情報の入手先は障害者仲間からの場合が多いのです。携帯電話の基本料金が半額になるということも、たまたまネットで知り、自分の加入している携帯電話会社に照会してわかったことでした。

 福祉に関わる行政が、障害者手帳(療育手帳も含む)の取得を積極的に該当者に勧めてくれることがないのです。それは、個人のプライバシーに関係して、親切でアドバイスしたことを好意的に受けてもらえないこともあるからだそうです。これは、個人情報保護がゆるやかだった20年近く前に、福祉担当者から聞いたことです。そんなお役所事情ですから、毎年5月に払う「自動車税」に減免の制度があることなど教えてくれるはずはありません。私の場合も、知人からこの制度を教えてもらったのです。

 税金の減免を受けるためには、毎年申請をしなくてはなりません。私のように「軽自動車」の場合は、市役所の「税務課」になります。一度申請をしておくと、毎年、確定申告が終わった時期に市役所から申請手続き案内が届くのです。その用紙に必要事項を記入・捺印して、「運転免許証」「身体障害者手帳」
「車検証」それぞれの写を添えて申請すれば税金減免の対象になります。

その運転免許証・身体障害者手帳・車検証の名義はもちろんのこと、住所もすべて合致している必要があります。 私は、数回引越しの経験があり、その都度、リアルタイムで運転免許証・身体障害者手帳・車検証の住所を変更してきました。

 身体障害者手帳の住所変更は市役所でできますが、運転免許証は警察、車検証は自家用車安全協会へ出向いて手続きをします。それぞれに「住民票」の写(私の市では手数料1通あたり250円)を用意する必要があります。私が面倒な住所変更を引越しのときに行ってきたのには、毎年申請する「自動車税」減免のためだったのです。

 ちなみに全額免除の場合、「自家用軽乗用車」だと7,200円、「自家用軽貨物車」だと4,000円になります。また、「普通自動車」は県税事務所に申請することになります。減免対象になるのは、1人1台、自家用に限ります。また、「知的障害」「精神障害」に該当する人も対象となるケースがあります。詳細については、住所地の市役所に照会してください。


posted by 障害者手帳 at 21:36| 身体障害者手帳

2007年07月07日

身体障害者手帳が交付されるまで

「身体障害者手帳」のことを短縮して「障害者手帳」あるいは「手帳」ということもあります。ところが、「障害」には「身体障害」のほかに「知的障害」「精神障害」があるのです。それらと区別するために長い名前になりますが「身体障害者手帳」と呼んでいるのです。

「知的障害者」「精神障害者」を対象にしたものは「療育手帳」と呼んでいますが、自治体によっては違う名称になっているところもあります。療育手帳という名称でもわかるように、これは障害者本人ではなく介護する家族が保管しています。

 平成18年4月から「障害者自立支援法」が施行され、障害者福祉サービスが一元化、身体障害・知的障害・精神障害」の3つに分かれていた障害者手帳の様式も統一されました。私の市でも知的障害・精神障害に該当する人たちの手帳変更を広報誌に掲載されたのです。
私が持っている手帳は、エンジ色のケースで「身体障害者手帳 〇〇県」という金色の文字が記載されています。障害の種類が外側から丸見えだったのですが、手帳の外装を統一することで、プライバシーにも配慮できることになりました。

これらの障害者手帳が最初に交付されるまでの期間は、病気やけがの原因や経過により違うことは前にも述べました。障害者の専門医療機関には「ケースワーカー」が常駐、すべて先回りで手配してくれるのです。私は、右股関節を手術しましたが、その治療に「更生医療費」を使えるようにと身体障害者手帳交付の手続きをしてもらえたのです。

その前になにかのきっかけで、福祉事務所に相談にいったことがあります。そのときの担当者の話では、身体障害者手帳の交付は、治療をして症状が固定するまではできない旨の説明があったのです。ですから、その話を鵜呑みにしたまま、別の病院で治療を受けていたら、身体障害者手帳も更生医療費の適用も受けられないままだったかもしれません。

 更生医療費とは、障害者が社会復帰できるための医療行為に対する治療費のことです。これを使う場合、「健康保険」は使いません。もちろん、自己負担金があり、その額は前年度の所得(家族全員の合算)により決定します。
私の場合、対象となる障害の入院・手術の場合のみで、外来での治療は対象外になるそうです。それでも、この制度を知ったおかげで、少なくとも手術にかかった費用がいくらかは軽減されました。これも身体障害者手帳の交付があったからです。


posted by 障害者手帳 at 13:22| 身体障害者手帳

2007年07月06日

身体障害者手帳の対象者とは?

「身体障害者手帳」とは、身体に障害のある人が福祉施策を利用するために必要なものです。また、公共交通機関を利用するときの割引制度など「身体障害者福祉法」とは関係ない分野でも活用できることがあります。ところが、これらの制度はあまり知らされていないのです。つい先日も、ネットで検索しているとき、携帯電話の基本料金が半額になるコースがあることを偶然知ったばかりです。

 私ごとで大変恐縮ですが、最初にお話しておきたいことがあります。それは、私自身が「2種4級」の身体障害者手帳を持っているということです。

 身体障害者手帳には「1種」と「2種」があります。これは、公共交通機関を利用するときの運賃に関係するものです。1種の場合は、本人は半額、介護者は無料になります。2種は、単独で動けるという判定になっていますので、制度の適用を受けるのは本人のみです。また、等級によって、片道100q以上の場合などという細かい規定があります。

 身体障害者手帳の「等級」は、1級〜6級に分かれています。1級がいちばん障害の重い状態で、その後ほかの障害が加わっても等級が変わることはありません。1級〜2級を「重度」3〜4級を「中度」5〜6級を「軽度」に分類します。ちなみに「障害者年金」の受給対象になるのは「重度」の人です。しかし、年金の等級とは別になり、また、所得制限もありますので、重度の人がすべて障害者年金を受給できるわけではありません。

身体障害者手帳の「交付対象者」をおおまかに分けると次のようになります。視覚、聴覚、平衡機能、音声機能、言語機能、そしゃく機能、肢体不自由など、第三者がみても不自由だと理解できる障害があります。そのほか、心臓、腎臓、呼吸器、ぼうこう、直腸、小腸、免疫機能など、外見では判断がつきにくい内臓機能の障害も含まれます。
 さきほど、身体障害者手帳の等級は、1〜6級まであるといいましたが、すべての障害について1〜6級までに分けられているのではありません。また、同じ等級でも障害の部位により程度が異なります。また、病気やけがの後、身体障害者手帳が最初に交付されるまでの期間も、障害によって変ってくるのです。

 こういった専門的なことは、受診した医療機関により変わります。どこで医療を受けたかが、その人のその後を左右するといっても過言ではないと思います。
posted by 障害者手帳 at 20:25| 身体障害者手帳